NICEHCK AceComet
リンクの他に違うバージョンがある場合がございます。スペックの違いにご注意ください。
編集部講評REVIEW
NICEHCK AceCometは、8N OCC・8N OCC銀メッキ・合金銅の3素材を混合した導体構造を採用したケーブルです。ケーブル径は17.5AWGと太く、実測抵抗値はわずか0.06Ωとなっています。 音の変化については、付属ケーブルから換装した際に低音のクリアさが目立ちます。量感はほぼ変わりませんが音の輪郭が締まり、ベースのラインがくっきりと分かれることで聴きやすく耳馴染みがよくなります。中音域はボーカルと楽器の質感が細密になり、声の表面のわずかなかすれや息遣いまでが出てくる印象です。高音域は刺さりを加えることなく前に出てきて、シンバルやストリングスの余韻の伸びが増します。0.06Ωという低インピーダンスが伝送ロスを抑えた結果として、IEM本来の音を損なわずに届けている感覚があります。 解像度はこのケーブルに換装する最大の魅力と言えるでしょう。空間の奥行きが増し、それまで重なっていた音が分離して位置を持つようになります。個性的な色付けでなく、透明度の向上による解像度アップという方向性で、IEMが持つ情報量をそのまま引き出してくれます。 ただし取り回し・タッチノイズはあまりよくありません。17.5AWGの太い径はケーブルとして剛性が高く、細身のIEMと組み合わせると取り回しにやや硬さを感じます。チンスライダーの固定力が弱く、歩行時に位置がずれやすい点も気になります。タッチノイズ自体は導体構造の恩恵でそこまで酷くはないものの、柔軟なケーブルと比べると衣擦れ音は出やすいです。 ビルドクオリティは素材・仕上げともに高水準ですが、前述のチンスライダー問題が足を引っ張ります。このパーツ一点だけ完成度がケーブル全体から浮いており、この辺が気になる方は改良版の方を視野に入れてみてもいいかもしれません。 NICEHCK AceCometは「余計な色付けなしにIEMの解像度を上げたい」方にぴったりのケーブルです。低抵抗・高純度導体の恩恵は実際に聴感に出ており、IEMの実力をフラットに引き出したいユーザーに向く一本です。音質面での完成度はこの価格帯のケーブルの中で頭一つ抜けている印象です。
— Gadgetal編集部
スペックSPECIFICATIONS
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イヤホンケーブル ★ 6.8
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