NICEHCK EngrChow
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概要DETAIL
EngrChowアップグレードケーブルは7N OCC+7N OCC 銀メッキ銅ミックス導体を採用しております、高純度単結晶銅により信号伝達ロスを抑え、本来の音響性能を引き出します、音質の基礎を強化します。
編集部講評REVIEW
NICEHCK EngrChowは、同社エンジニア「Chow」の名を冠したシグネチャーシリーズのIEM用交換ケーブルです。導体は7N OCCをコア、7N OCC銀メッキをシールドに組み合わせたミックス構造を採用し、OFC金メッキ0.78mm 2ピンコネクタと真鍮銀メッキプラグを搭載します。「Engineered Over Years of R&D(長年の研究開発の結晶)」と銘打つ数量限定品で、実売価格は約¥10,000前後です。 音の変化と解像度において、このケーブルの方向性は「特定の帯域を強調する」ものではなく、全帯域を均等に底上げするニュートラルな性格です。低音は量感がわずかに引き締まる代わりにアタックのキレと弾力が向上し、音の輪郭がより明確になります。中音域はクリアで見通しがよく、ボーカルが一歩前に出る印象で、特に女性ボーカルとの相性が良好です。高域の延伸感も増し、倍音成分の消え際が美しく感じられます。解像度向上の実感は同価格帯の銀メッキ系ケーブルとしてやや優秀な水準ですが、変化幅を大きく期待して購入すると物足りなさを感じる可能性があります。 ① Moondrop Aria 2との組み合わせ Aria 2の付属ケーブルはSPC Litz構造で、高域が明るめに前に出る傾向があります。EngrChowは7N OCCをコアに持つため付属SPCより銅の質感が前に出て、低音の密度と中域の厚みが増します。一方でシールドの銀メッキ成分が解像度と高域の抜けを維持するため、「SPCの尖った明るさが落ち着いてクリアさは残る」方向に変化します。Aria 2のボーカル帯域の自然さがより引き出される印象で、この組み合わせは相性が良いと感じます。¥12,000のIEMに¥10,000のケーブルという投資配分については個人の判断になりますが、音のバランスとしては納得できる換装です。 ② Kiwi Ears Cadenza IIとの組み合わせ Cadenza IIの付属ケーブルはタッチノイズがやや出やすく、日常使いで気になる場面があります。EngrChowに換装するとこの点が改善され、歩行中の衣擦れ音が大幅に減ります。音質の面では、Cadenza IIの温かみあるニュートラルな音調を崩さずに解像度が上乗せされ、埋もれていた細部の音が整理されます。空間の広がりも加わり、Cadenza IIの持ち味が活きた状態になります。ただし¥8,000のIEMに¥10,000のケーブルを合わせる構成は、Cadenza IIで長く使い続けるというより、将来上位IEMに乗り換えた際にケーブルを使い回すことを想定すると費用対効果が成立します。 総評: NICEHCK EngrChowは、個性的な音の色付けを加えずに全帯域をまとめて引き上げるニュートラルな底上げ型ケーブルです。解像度・音場感の改善をジャンル問わず享受したいリスナーや、特に女性ボーカル・弦楽器の倍音表現にこだわる方に向いています。一方で、低音の量感や押し出し感の強化を期待するリスナー、あるいは劇的な音の変化を求めるリスナーには、1万円の対価として物足りなさが残る可能性があります。取り回しのしなやかさを日常使いで重視する場合も、純銅系ケーブルの方が快適に使えるでしょう。
— Gadgetal編集部
スペックSPECIFICATIONS
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イヤホンケーブル ★ 6.9
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