Kiwi Ears Cadenza II
リンクの他に違うバージョンがある場合がございます。スペックの違いにご注意ください。
概要DETAIL
音色バランスがさらに向上した「Cadenza II」は、深みのある低音、生き生きとした中音、そしてきめ細やかな高音を実現し、フルレンジで没入感のあるリスニング体験をお届けします。軽量設計、高品質な素材、そして着脱可能なケーブルシステムにより、耐久性、快適性、そして多彩な接続性を確保しています。 音楽制作、ゲーム、あるいはお気に入りの楽曲を楽しむ際にも、Cadenza IIは卓越した明瞭さと正確さ、そして長時間のリスニングでも快適な装着感を提供します。
編集部講評REVIEW
Kiwi Ears Cadenza IIは、独自の音響チューニング機構「KARS 2.0」を搭載した10mmチタンコーティングダイアフラム採用の1DDイヤホンです。実売7,000〜8,000円前後で、シングルダイナミック構成ながら、U字に近いバランスの取れたサウンドシグネチャーを持ちます。 低音の設計がしっかりしているのが本機の特徴です。KARS 2.0はラビリンス構造のチューブネットワークによって超低域を約8dB持ち上げつつ、200Hz付近から急激に量を落とす設計で、低音に厚みと力強さを持たせながらも、ボーカルや中域方向への膨らみを防いでいます。実際の聴感でも、ベースラインやキックドラムが締まりのある存在感で前に出てくるのに、その上の帯域がすっきり保たれていて、低音が好きな方にも中域優先の方にも受け入れやすいバランスです。 中域は本機で最も力を入れて聴かせてくれる部分です。低中域に適度な厚みを持たせているため、ボーカルや弦楽器に自然な重みと温かみが加わります。クセのない素直な音色で、声が前に出すぎて刺さることもなく、奥まって薄く聞こえることもなく、ちょうど音楽の中心として安定して届く印象です。男性・女性問わずボーカルが心地よく聴ける点は、V字チューニングが多い同価格帯の中で際立っています。 高域は過剰な主張がなく、聴き疲れしにくい設計です。シンバルやハイハットのアタックはきちんと聴こえますが、「存在感を誇示する」のではなく「音楽の空気感をさりげなく添える」という印象で、長時間のリスニングに向いています。高域感度が強い方でも気になりにくいチューニングです。 技術的な面でもっとも評価できるのが音場の広さです。横方向の広がりと奥行きがバランスよく出ており、奥行きが少し勝るという独特の立体感があります。この価格帯の1DDとして音場は明らかに得意領域で、楽器の定位感も自然です。解像度は丁寧な描写スタイルで、細かい音の動きや残響がさりげなく聴こえます。派手な「解像感の演出」ではなく、実際の情報が積み重なって聴こえてくる感覚です。分離感も良好で、複数の楽器が重なっても各パートが比較的はっきり識別できます。 コストパフォーマンスについては、前作Cadenzaから値上がりした一方、イヤーチップの種類が減少しキャリングケースが付属しなくなった点。その分サウンド自体の進化は明確で、前作からの主な弱点だった解像感・音場・中域の洗練がすべて向上しています。同価格帯に強力な競合が増えている現在でも、「ボーカルをバランス良く楽しみたい」という軸では十分に競争力のある選択肢です。 総評: 派手な特徴よりも「素直に良い音」を届けることを優先したIEMです。低音の制御の上手さと中域の温かさが光り、特定のジャンルを選ばず長く使えます。より刺激的な高域や爆発的な低音を求める方には物足りないかもしれませんが、疲れずに音楽と向き合いたいリスナーにとって信頼できる一本です。
— Gadgetal編集部
スペックSPECIFICATIONS
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