TANCHJIM SODA
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概要DETAIL
「TANCHJIM SODA」は、10mmダイナミックドライバー、PURE中~高音域用バランスドアーマチュアドライバー、およびSilk Systemパッシブユニットを組み合わせています。この独自の組み合わせにより、全周波数帯域にわたって正確かつ自然な音質を再現し、クリアでディテールに富み、バランスの取れたサウンドを実現しています。 低音は深みがあり、しっかりとコントロールされており、中音域と高音域は滑らかで明瞭なため、バランスの取れたリスニング体験を実現します。
編集部講評REVIEW
TANCHJIM SODAは、10mmDD1基、BA4基、そして高域の峰を整える「シルクシステム」パッシブユニット2基を組み合わせた計7ドライバー構成のハイブリッドイヤホンです。実売価格は45,000〜50,000円前後。ソーダの名の通り清涼感のある透明なコンポジットシェルが特徴です。 低域はサブベース寄りで、量感より質を優先した調整です。ベースラインやキックの輪郭はハッキリ出ますが、前に押してくるタイプではありません。物足りなさを感じる瞬間もありましたが、聴き疲れにくさへの貢献という点では正しい判断だと思います。 中音は明瞭感を優先したチューニングで、ボーカルと楽器の輪郭がしっかり出ます。特にソプラノやカウンターテナーなど高域方向の声との相性は良好で、細部の表現力も高いです。一方で上の帯域への強調が効いているため、バリトン・バスボイスのふくよかさや温かみは抑えられた印象を受けます。録音によっては声が前に出すぎて聴き疲れを感じる場合もあり、温かみのある音を好む方には向きません。女性ボーカルは特に出来が良く、透明感のある歌声を楽しむことができます。 高域はこの機種で一番驚いた部分です。2基のSSパッシブユニット(シルクシステム)が高域を自然な速さで減衰させ、シンバルの立ち上がりから残響まで押しつけがましくなく聞こえます。ハイハットの細かいニュアンスも拾えますし、弦楽器の倍音成分も丁寧に出ます。長時間聴いても耳が疲れないのは、この設計の成果でしょう。 解像度はこのイヤホンの最大の強みです。ボーカルの息遣いや弦楽器の倍音成分まで丁寧に描写し、複雑なアレンジの曲でも音が重なって潰れにくいです。分離感も高く、複数の楽器が同時に鳴る場面での輪郭把握に優れています。音場は横幅の広さは十分確保されていますが、前後方向の奥行きがやや平板で、立体的な空間表現という点ではワンランク上の機種と比べると一歩及びません。 装着感は良好で、コンポジットシェルは軽量かつ剛性が高く、中型サイズのシェルが多くの耳型に対応します。長時間のリスニングでも圧迫感は生じにくく、遮音性も密閉型として平均以上の外音遮断効果があります。 OriginやOxygenから続くTanchjimの透明感を引き継ぎながら、ボーカルの密度と高域の自然な減衰を加えた、このブランドの現時点での集大成です。5万円台のIEMとしてボーカル再生の完成度は高く、OriginやOxygenが少し細く感じていたリスナーには、そのまま気に入るはずです。ただし温かみのある低音や豊かな中低域を求める場合には物足りない可能性があるので、求める音の方向性を明確にしたうえで選択するといいですが、ぜひ持っておきたい一本であることは確かです。
— Gadgetal編集部
スペックSPECIFICATIONS
各カテゴリーのデータベースDATABASE
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