THIEAUDIO Hype 2
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概要DETAIL
IMPACT²(「インパクト・スクエアード」)は、等圧設計で配置された2 つの10mm 複合振動板ドライバーで構成され、THIEAUDIO によって生み出された全く新しいサブウーファーソリューションです。従来の1 基のみ登載されていたダイナミックドライバーに、もう1 つの10mm サブウーファーを追加しています。低音のパワーと質感が大幅に強化される一方、独自のアイソバリック・チャンバー設計により、周波数と音圧を一定に保持することができます。この恩恵により、音色の再現性を犠牲にすることなく、より質の高い低音を楽しむことができることを可能にしています。
長所
- +isobaric 2DDが生み出す、有機的に減衰するサブベースの量感と制御
- +水平方向だけでなく高さ方向に展開する立体的な音場
- +Sonion BAによる刺さりのない、空気感豊かな高域の伸び
短所
- -低中域の凹みで男性ボーカルが薄くなりがち
- -微細な音の解像は努力なく掴める水準には届かない
- -付属ケーブルにメモリーがあり、取り回しがやや煩わしい
総合レビューREVIEW
THIEAUDIO Hype 2は、同ブランドのHypeシリーズのエントリーモデルです。2基の10mmダイナミックドライバーをisobaric配置で組み合わせたサブウーファー構造「IMPACT²」と、Sonion製の2基のバランスド・アーマチュアドライバーを組み合わせた2DD+2BAのハイブリッド構成を採用しています。従来のMonarchやOracleといった「精度重視」のラインとは一線を画し、「楽しさ」を軸に据えたシリーズとして展開されており、Hype 2はその入口に位置します。シェルは3Dプリント樹脂製で、Zicao(パープル)とIndigo(ブルー)の2色展開。純銀+OCC銅のリッツ線ケーブルが付属します。 パッシブラジエーターではなくisobaric(2基の10mmダイナミックドライバーを組み合わせた)サブウーファー構成をこの価格帯で採用する、というIMPACT²技術が注目ぽんとで低域に関してはその「組み立て方」が音に出ていると感じました。重低音の沈み込みはズシっとくる量感があるのですが、単に膨らんで迫力だけ出すタイプではありません。音が鳴った瞬間のアタックがあって、そこから周囲に広がりながら、さっと引いていく。電子音楽のベースラインを聴くと、1音ごとの輪郭が残りながら次の音に移る感覚があって、「太さと切れ」が同居しているような印象です。重低音のエネルギーが中域に被ってくる感じもなく、分離は保たれています。 ただ、低域が主役の設計がゆえにトレードオフもあります。低中域あたりにあえて余白を取ることで、低音と上の帯域がケンカしないよう設計されているのでしょう——その結果、声域の低い男性ボーカルが痩せて聴こえる場面が目立ちます。ベースとドラムが太いヒップホップや、ギターのズシっとした重みが中心のロックでは問題にならないのですが、ジャズのピアノトリオやアコースティックな編成で男声が主体だと、声の基音が薄く感じる瞬間があり、個人的には、この凹みが惜しいと思いました。 音場については、横に広がるよりも「高さ」の方向に特徴があります。サビで音が広がる場面で、ボーカルやシンセが頭上で展開するような立体感があって、特に弦が重なるアレンジやパーカッションが多層になったポップスで面白みが出ます。楽器の定位は大まかな方向感はつかめますが、ピンポイントで音の位置を指させるほどの精度はなく、この点はモニター的な使い方よりエンジョイ用途向きです。 高域はSonion BAらしい、刺さらない滑らかな伸びがあります。シンバルの余韻が空気感として残り、耳に圧がくるような音にはなりません。きらびやかに派手に光る高域ではなく、クリアに澄んでいる、という方が正確な表現です。この点はV字チューニングやエアリーな高域を期待すると物足りないかもしれません。分離感は良好で、帯域が多いわりに音が混濁する場面はほとんどありませんでした。 装着感は同価格帯として優秀な部類です。3Dプリント樹脂シェルは軽く、耳の形状に沿った輪郭で長時間でも負担が少ない。遮音性もしっかりしており、通勤やオフィスでの使用にも実用的です。付属ケーブルは見た目と質感が良いのですが、メモリーがあってカールしやすく、そこだけ少し気になりました。 同じ価格帯でリファレンス寄りの選択肢として知られるAFUL Performer 8と比べると、Hype 2は解像度や中域の再現では一歩譲ります。その代わり、低域の量感と音場の立体感ではHype 2に分があります。どちらが良いかは用途と音の好みによりますが、「楽しく鳴らしたい」という方向性では明確にHype 2の方が向いています。 総評: 全体的に良い機種だと思います。低域の設計とそこから生まれる立体的な音場は、同価格帯の中でも個性として際立っています。ただ、男性ボーカルが軸の音楽を主に聴く場合、低中域の薄さが気になる場面は正直ありました。ベース・ドラムが厚いヒップホップや、キックとギターが一緒に前に来るロック系のポップスを中心に聴くなら、この価格でこの低域の質感は素直に魅力的です。購入を検討するなら、試聴の際にJ-POP系の男性ボーカル曲を一曲入れておくと、自分に合うかどうかの判断がしやすいはずです。
— Gadgetal編集部
スペックSPECIFICATIONS
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